takanosa25のブログ

自称ろくでもない社会不適合者の雑居ブログです。野球や釣りやゲームや読書が好きです。

池袋ウエストゲートパークは何故か文庫版集めてる

そろそろ読書の秋に近づきそうな雰囲気を感じる自称社会不適合底辺労働者です。

 

だんだんかんとぅ地方も熱帯夜がなくなって一気に秋の気配になって、読書も捗りそうな感じ。

 

個人的に仕事は全然楽しくないし、やりがいも感じないし、極力働きたくないでござるだし、生活保護申請できるのなら生活保護でもいいんじゃないか、と思うし働くのと納税の義務が世間としての必要なものならせめて休日は死ぬほど楽しみたい。

 

グダグダと前置きは長くなってしまったけど、個人的に学生の頃から新刊が出る度に集めている小説のシリーズがある。

 

それは石田衣良氏の代表作である池袋ウエストゲートパーク(通称IWGP)だ。

 

  1. 池袋ウエストゲートパークとは?
  2. 個人的に感じる魅力
  3. 最後に

1.池袋ウエストゲートパークとは?

石田衣良氏の代表作品で現在文庫版では14弾まで出ている1から続いて20年以上続いている作品だ。

 

自分が高校生や専門学生の頃から買い続けてる文庫本のシリーズで池袋の西口の西一番街のフルーツ屋をやっているマコトが友人やネットのツテとかで依頼人からの事件を解決するミステリーモノという話。マコト自身、トラブルシューターとしては池袋界隈では有名で本人も店の仕事も大事だと思いつつもたまには刺激が欲しがってる辺り結構親近感が湧くキャラクターだと思う。

 

当時の時事ネタや作者が気になってるモノが事件のキーワードになっているのも多く文庫も集めてみるとこの時ってこんなの流行っていたよなぁ、と感慨に耽るのもずっと池袋ウエストゲートパークの古参読者の楽しみなのかもしれない。

(池袋西口公園を行ったとき、なんかショボクね?と思うのはファンあるあるかも)

 

2.個人的に感じる魅力

主人公であるマコトがなんだかんだ、依頼者の為、自分の中の正義感の為、そして自分が好きな池袋の街の為頑張るのが凄いと思う。

 

組織、自分の信念、世界の平和の為、と守るヒーローは多いけど地元の為に頑張れるヒーローなんてそうそういないよね。

 

主人公のマコトは主人公という立場上、頭脳的作戦を考えることが多いが彼の考える解決プランは色々大胆だったりするのでそこも見どころと思うし、マコトの友達であるギャングのボスのタカシのギャングを束ねるリーダーとしての喧嘩の強さと、ガキの王様であるという義務も社会人としても共感できるとこもあるだろうし、別のマコトの友達ではヤクザの組員であるサルの組織の幹部としてどうストリートを生きるか?という生活もまた一般市民とは違った視点で物語を熱くする。

 

平和主義で臆病だけど頭が切れる果実屋の店番だが、おふくろはマコト自身も認めるリーサルウェポンとして君臨している(るろうに剣心でいう比古清十郎ポジ)ので長年呼んでいる読者としては池袋からマコトは離れることはないな、なんて感じてしまう。

 

マコトはどんな人間でもひとまずはニュートラルに人の話を聞き、ヤクザだろうが金のある者だろうが権力のある人にも結果として物怖じしないのも凄いところ(タカシやサルの知り合いとして池袋のヤクザ会議に出たりする果物屋店員はまずいない)

 

話としてはテンポが凄くいいので好き嫌い別れるけど、楽しい作品だ。

 

これから読んでみたい人には小説版限定になってしまうけどこれらの登場人物を軸に注目してしまえばさらにわかりやすくなるかもしれない。

 

まずは主人公のマコト→普段は西一番街の果物屋の店員で月給20万円程で車の日産のダットサンのトラックと今の日本ではあまり見慣れない車を持っているが、ファッション雑誌のコラムニストという一面もあればある人物のおかげでクラシック音楽も好きな人で学歴の割には(地元の工業高校卒業)頭が切れる人物。典型的な学校の勉強はできないけど頭がいい人(本人は作中で自分はバカだと言ってるが読者的にはマコトは頭がいいだろ、と思ってしまう)

トラブルシューターとしても腕は良く、お金は取らない(必要最低限の経費は取るだけ)ので下流社会の人やお金のない人、もしくはお金はあるけど訳ありの人から頼られてしまう、女にはモテないが男の共感は得られる男にモテる人でもある(ホモとかじゃなく、彼の性格にね)

知り合いで警官の吉岡や礼にいにも警官やろうぜとリクルートされたり、話の敵になる人からも逆に私の部下にならないか?と言われたりと果物屋やるよりもトラブルシューターとしての才能や平和主義者で平和的解決をやろうとする姿勢が気に入られたりする。

主人公なので、依頼者と協力して、足で稼いで情報を得て、協力者(タカシやサルや依頼者等)に知恵を授けるポジション、主人公本人もなんで俺が考えることをしなきゃいけないの?というあたり切れ者なんでしょうね。

最強人物におふくろもいるので後ろもしっかりしている(タカシもサルもおふくろはリスペクトしている)

 

次にギャングのボスをやっているマコトの親友のタカシ→ガキの王様と呼ばれ、冷酷非情な裁決を下す池袋で周りも恐怖と畏敬の感情を込めている。

ちなみに電話の取次ぎの声はアニメ声の女性が多い。

役割としてはマコトの協力者かつ戦闘担当(結構、本人も戦うときはクールでノリノリだったりする)マコトが軍師でタカシはギャングを使って実行する部隊指揮官というイメージ。

 

過去の戦闘からもヤクザ者や池袋界隈では強い武闘集団にも素手で倒しているので(ボクシングの技が多い)ギャングをやらなきゃプロボクサーでもやっていそうな人。

冷たい印象の人だが、部下の非礼な行動で被害者が現れた時に謝ったり、本当に困っている人の為にはキングとしての立場でフォローしたり(優しくはないけど)と礼儀と筋はちゃんとわかっている人でもある。

 

ガキ絡みのトラブルやマコトが一番頼るのはタカシが多いので人気があるキャラクターだと思う。

タカシがいなきゃ、マコトもトラブル解決できないのもあるので事実上の副主人公的ポジションですね。

 

最後にヤクザのサル→タカシはマコトの高校の親友でサルはマコトの中学の時の知り合いでタカシよりもマコトの親友歴は長い人。高校は行っていないけど、地元のヤクザとして池袋の裏のパワーバランスに貢献している人である(作中の池袋のパワーバランスはサルのいる組、サルよりも強い池袋の風俗店を中心としたヤクザの組、関西大手の極道組織、タカシのいるギャングの四角形のバランス)

 

依頼としては風俗店絡みやヤクザモノのトラブル、そして外国の裏の勢力や池袋以外の地域からのヤクザ絡みが多いのでタカシとはまた違う視点でのトラブルに登場するときが多く、タカシが絡む時もある(ビジネスパートナーや利害の一致の為というのが多いので純粋にタカシが好きだから、サルが好きだからという訳ではない)

タカシはマコトにも冷たく接するけど、サルは口は悪いけどマコトとはノリ良く付き合えるので優しい感じはする。

 

マコトからするとタカシとサルはトラブルに関わるときに力を貸してくれる、重要なポジションである。

 

3.最後に

自分もマコトと共に成長しているかもしれない、と思うとエンタメ系の小説でもあるので見比べると楽しいかもしれない。

 

本もあるし、ドラマもあるし、来月はなんとアニメ版も出るので好きなほうから見てみると楽しいかもしれない。

 

iwgp-anime.com